フィンランド、スウェーデンが、防衛同盟、NATOに加盟したいと言っているのに、トルコがNOと言う。いったいなぜ?
少数民族クルド人が関係していた。
元々山岳地帯で遊牧生活を送っていたクルド人の居住地域がイラン、イラク、トルコ及びその周辺に渡っているのは、第一次世界大戦後に国境が定められた為、移動ができなくなり分散してしまった。
トルコでは、クルド語や、クルド人の民族衣装の着用を禁止した。その不満からクルド労働党(PKK)が結成され、反トルコ政府のゲリラ活動、テロ攻撃を行いトルコ内戦が起きてしまった。
スウェーデンとフィンランドは、クルド人を弾圧するトルコ政府を批判し、クルド人活動家の滞在を認めて来た。トルコ系クルド人のテロリストをかくまったスウェーデンとフィンランドがNATOに加盟するのを反対する理由のひとつがこれだ。
クルド人はどこへ行っても、どの国からも迫害されている。安住できる所がない。
2022/5/21 level9
Finland, Sweden Apply to Join NATO Defensive Alliance
フィンランド、スウェーデンがNATOに加盟申請
Sweden and Finland have both requested membership of defense alliance the North Atlantic Treaty Organization (NATO).
フィンランド、スウェーデンの両国は、防衛同盟、北大西洋条約機構NATOに加盟申請中である。
Public opinion in both countries had been against joining NATO for many years. However, this quickly changed after Russia invaded Ukraine on February 24.
両国の国民の意見は長年に渡りNATO加盟には反対してきた。しかし、ロシアのウクライナ侵略後に意見は覆った。
Finland and Sweden already cooperate closely with NATO. Both are functioning democracies with well-funded militaries. And they contribute to NATO's military operations and air policing.
フィンランド、スウェーデンはすでにNATOに協力している。 両国は十分に資金援助された軍隊で民主政体が機能している。そして、NATOの軍事行動や領空警備にも貢献している。
NATOは、第二次世界大戦後、ソビエト連邦との対立が深まり、アメリカ・イギリスを中心に誕生した。 当初は、ソ連に対抗するための西側陣営の多国間軍事同盟だった。日本などの非加盟国とも協力して世界の安全保障を確立するために活動している。
There isn't a formal application system for NATO membership, but it generally starts with a letter asking to join, usually from a government minister or leader. NATO assesses that request at a meeting of the North Atlantic Council (NAC), usually with ambassadors from all member states.
NATOに加盟するために正式な申請システムはないが、普通は政府の大臣か大統領からの加盟したいという文書から始まる。NAC,北大西洋協議会の会議で全加盟国の大使で審査する。
If the NAC approves the membership request, accession talks are held. The candidate country is asked to commit to Article 5 — NATO's collective defense clause that pledges that any attack on one member would be considered an attack on them all.
NACが申請を認めれば、協議が開かれる。申請した国は第5条を約束できるかを問われる。それはNATO共同防衛条約で、ある加盟国が攻撃されたなら、全加盟国が攻撃されたことを意味する。
(従って全加盟国で戦わなければならない。)
第五条:締約国は、ヨーロッパ又は北アメリカにおける一又は二以上の締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなすことに同意する。
Candidate countries must also commit to funding NATO operations, and aim to spend 2% of their GDP-国内総生産 on defense.
加盟する国はNATOの活動資金も引き受けることになる。防衛費をGDOの2%に上げる。
NATO officials said that Sweden and Finland's membership procedures could be completed in a couple of weeks. However, it could take longer to ratify-批准する their memberships and has taken as much as a year for recent candidates. NATO Every member state of NATO has to approve a new country joining, and Sweden and Finland already have the support of countries like the US, UK, France and Germany.
スウェーデンとフィンランドの手続きは2週間以内に整うが、加盟条約に批准する(同意する)手続きは1年ほどかかるだろう。NATO全加盟国が新加盟国を承認しなければならない。両国はすでにUS、UK、フランス、ドイツの支持を得ている。
Several NATO members have also promised to provide Sweden and Finland with security support against potential Russian aggression while they wait to join.
数か国の加盟国はスウェーデンとフィンランドの為に、ロシアからの攻撃の安全対策をすることを承認しているー正式に加盟するまでの間に起こった場合
The only significant challenge to membership comes from Turkey. President Recep Tayyip Erdogan has said he can't allow Sweden and Finland to join NATO because they have refused to extradite-引き渡す people accused by Turkey of being Kurdish terrorists.
難問はトルコで、トルコの大統領はスウェーデンとフィンランドの加盟を認めないと言っている。それは両国が引き渡しを拒んでいるから--- トルコ系クルド人テロリストという理由で告発された人達を。
"Neither country has an open, clear stance against terrorist organizations," Erdogan said. However, Sweden and Finland are members of the European Union and Kurdish groups like the PKK and Kurdistan Workers Party are both on the EU's anti-terror blacklist.
”両国どちらも、テロ組織に対して明確な立場を示していない。”とトルコ大統領は言った。
両国はEU加盟国であり、PKKとクルディスタン労働者党は、EUのテロ反対派が作成したブラックリスト(入国させてはいけない人やグループのリスト)に載っているのに。
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