2021/10/4 level 9
画像引用:livestock
北極では、溶けだしたた永久凍土から、微生物による有機物の分解などによって、二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスが大量に放出されている。そのため、温暖化が地球のほかの場所の2倍の速さで進行している(>_<)
その速度をゆるめるために、何とマンモスを再生して北極圏に放せば、元に気候が戻り、改善策になるのではないかと言うスケールの大きな記事でした(';')
以前は、マンモスなどが巨大な体で木を倒し、土を掘り返し、排泄物で栄養を与え、草を成長させた。そして、雪と氷の大地を踏み、冷たい空気を永久凍土の奥深くまで押し込むことで永久凍土が保てていたようです。
たとえ、マンモスが再生できて、北極圏に放たれたとしても、すでに温暖化が進み環境が変わってしまった現在に効き目があるのでしょうか?
ひとりひとりの小さな取り組みの方が大きな効果につながるのではないかと思います。
Company Plans to Bring Woolly Mammoths Back to the Arctic
毛長マンモスを再生させ北極へ戻す計画
A team of scientists and entrepreneurs has announced plans to bring back the woolly mammoth — in the form of an elephant-mammoth hybrid — within just six years.
科学者と起業家のチームは、毛に覆われたマンモスの再生計画を発表したーーゾウとマンモスの交配種として。
Texan technology entrepreneur Ben Lamm, and George Church, a biologist from Harvard Medical School, have set up Colossal, a new company that wants to bring several extinct species back to life — starting with the woolly mammoth, the last of which died around 4,000 years ago.
テキサスの科学技術の起業家Ben Lamm, と は、ハーバード大学医学大学院の生物学者George Churchは、新会社Colossalを設立したーー絶滅種を蘇らせる目的でーー手始めに毛長マンモスをーー4千年前に途絶えた。
Church and Lamm believe an elephant-mammoth hybrid could help restore the Arctic tundra and slow climate change.
ゾウとマンモスの交配種は、北極圏のツンドラを復活させ、北極圏の気候変化を遅くさせることができると二人は考えている。
The animals could do this by knocking down thin, low-oxygen trees, allowing the growth of grasslands that would trap carbon and reflect sunlight, keeping the ground cool.
動物たち(マンモスとゾウの交配種が気候温暖化の速度をおそめる)ことができるーー細い、酸素排出量が低い樹木
(ツンドラで樹木が成長するが遅いため幹が細く、光合成できる期間が短いため、酸素の排出量が少ないという意味かな?)
を踏み倒すことで、草地の成長は 炭素を閉じ込め(二酸化炭素を排出しないことで永久凍土が溶けない)、太陽光を反射することで(木々が倒されたことで太陽光を木々が吸収せず、覆われた雪が太陽光を跳ね返しす)、地面の温度を低く保つ。
むしろ緑化の原因は、低木のように比較的背の高い在来種が増えていることにあるのだ。
「低木は概して林冠(枝葉が茂る部分)が高いので、緑化に重要な影響を及ぼします」とマイヤーズ=スミスは言う。「ツンドラの植物が凍土とその中の二酸化炭素を蓄える方法に影響を与え始めているのかもしれません」
例えば、大きく成長した低木の林冠は、冬になると雪をより多くため込む。ツンドラを舞うはずの雪がたまることで、土壌への寒気の浸透を防ぐ断熱層が形成されるのかもしれない。
「こうして低木が永久凍土の融解を加速する可能性があるのです」と、マイヤーズ=スミスは言う。「さらに、高く成長した低木が積もった雪から突き出ると、地表の反射率も変わります」。植物は雪よりも色が濃いので、より多くの熱を吸収し、凍土の融解がさらに加速するのだ。
雪に覆われて日の光を浴びられない冬の環境にも見事に順応し、地下で根として生き延びている
引用:北極圏の氷や凍土が溶けて「緑化」が進めば、この地の温暖化はさらに加速する | WIRED.jp
To create the new elephant-mammoth hybrid, the team hopes to edit the embryo émbriòʊ of an Asian elephant to carry mammoth-like DNA.
新ゾウとマンモスの交配種を作り出すために、アジアゾウの胚芽を マンモスのようなDNAに組み換えたい。
ツンドラの凍土に保存されたマンモスのDNAを採取し、それをアジアゾウのゲノムに組み込んで作る
Another possible plan involves taking skin cells from elephants and turning them into stem cells with mammoth DNA, which could then be developed into an embryo in the lab.
もう一つの取り組んでいる計画は、ゾウから皮膚の細胞を取り、マンモスの遺伝子DNAを幹細胞 に改変してアジアゾウのDNAに挿入する、
それから、実験室で胚芽を培養できる。
The embryo would then be placed into a female elephant or an artificial womb.
その胚芽はメスのゾウまたは、人工の子宮にうつされる。
"Our goal is to make a cold-resistant elephant, but it is going to look and behave like a mammoth," Church told The Guardian.
目標は、寒さに耐えられるゾウを生み出すことだが、そのゾウは見た目や行動がマンモスのようになる計画だ。
However, while similar techniques have been used with pigs and sheep, they have never been used with elephants, much less woolly mammoths.
しかし、同じような技術がブタや羊に使われているとは言え、ゾウ、ましてマンモスには使われたことがなかった。
And even if the team succeeds, many experts are skeptical about their objectives.
そのチームが成功したとしても、多くの専門家は彼らの目標には懐疑的だ(実現は困難に見える。)
Victoria Herridge of the Natural History Museum in London told The Guardian that trying to improve the Arctic environment using a herd of mammoths isn't realistic.
自然史博物館のVictoria Herridgeは述べたーーマンモスを使って北極の環境を改善することは、現実的ではない。
"The scale at which you'd have to do this experiment is enormous.
この実験をする規模は巨大すぎる。
You are talking about hundreds of thousands of mammoths," she said.
数十万頭ものマンモスのことを言っていますね。(効果を出すためには数十万頭のマンモスが必要だ)
Gareth Phoenix from the University of Sheffield also said that trees and moss protect permafrost, so if they are destroyed by mammoths, it would have the opposite of the desired effect.
Gareth Phoenixも述べたーー現在は木々や苔が永久冷凍土を守っているから、それらがマンモスによって破壊されたら、逆効果になってしまうかも。
記事引用