10年以上続けてきた教室を閉じることになり、最終日に、寄せ書き、ゴージャスな生花、手作りのブーケ、チョコ、クッキーなどを頂いた。
その大きな生花をキッチンカウンターに置くと、見たこともないほどの巨大なカサブランカから、むせかえるほどの香りが漂う。
こんなにして頂いて、本当にありがたい気持ちでいっぱい。でも、豪華、絢爛な花々は私にはもったいないような、値しないような。なんだかしっくりこないチグハグな感じ。
何十本のバラの花束を贈られて幸せいっぱいになる人もいるのにね。
散歩しながら、小さなコップに入れようかなと思いながら野草を摘み、
”お家には大きなお花でいっぱいだったっけ。”
と思い出して、苦笑いする。
私が好きなのは野に咲く草花なんだな。ほのかな香りが好き。1日花も美しい。精一杯1日を咲き切る。
ベランダの鉢も小花ばかり。
結局、その大輪の生花はベランダに出し、窓越しに鑑賞した。しおれた花を除き、生け直し、最後に残った蘭の花にお別れをした。
肩の荷が下りたような気持ち。今まで何とかこの高価な花々をできるだけ長く生かさなくてはと言う気負いがあった。
その後、ベランダの花をつけたカレンソウをコップにさした。蚊が嫌うゼラニウムの香り。どうして嫌うのかわからない、かわいい香り。
私の家らしくなった(^^♪ 落ち着く